326(イラストレーター)
日常に溶け込み人の内側を埋めつくす怪物達(ホムンクルス)の存在。
可視化不可能な題材を狂気的に仕上げた傑作映画ホムンクルス
映像化は無謀だと思われたその作品を見事昇華させられたのはきっと綾野剛という怪物が、この時代にいたから。
心が軋むような二時間が持つ中毒性快感(いたみ)と息苦しさの二時間が終わってすぐあなたはこの映画の中にもう一度ダイブしたくなる。
田中直樹(お笑い芸人・ココリコ)
私も今すぐ名越に覗いて欲しい!
私のトラウマは何?
私の根底には何があるの?
もしかしたら私自身が、私の事を一番知らないのかもしれない。
丸山桂里奈(元サッカー選手)
私も、耳たぶを床に引きずりながら歩いてた人や、アゴがコンビニのアイスコーナーに突き刺さっている人を見かけた事があるのですが、もしかしてあれがホムンクルス…?次からは声をかけてあげようと思いました。
花沢健吾(漫画家)
今から十数年前、山本先生の仕事場で寝泊まりしながらアシスタントをしていて、先生に新連載のネームを見せてもらい、あまりにも面白すぎて貪るように読んだ漫画、それがホムンクルスでした。当時、何者でもない自分に強烈な刺激を与えた作品が見事に映像化されて戻ってきた。
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
生々しい心のやりとり、高度な映像技術とあらゆる面で魅了されました。
トレパネーションを受けずにこの異世界を覗ける私たちはラッキーですね。
ほんの少しですが、志の高い本作に「手術済みの人」として参加できて光栄です。
ケロッピー前田(身体改造ジャーナリスト)
異形の怪物ホムンクルスは誰かの歪んだ心、
あるいは深層心理の投影か。
ドリルの回転音とともに頭蓋骨に穴が開き、血が流れる。
泣きわめけ、感情をほとばしれ、そこには驚愕の狂気と救済がある。
※トレパネーションは極めて危険な行為です。絶対に真似をしないでください。
中野信子(脳科学者)
物語は、脳を操作されたことで、
見えるはずのないものが見えてしまうという変化が起き、
それを慄きながらも受け入れる主人公の視点で進んでいきます。
見えるはずのないものが、自分の中の闇と重なり合った時に何が起きるのか。迫力ある映像美で表現された人間の闇を、どうぞお楽しみに。
SYO(映画ライター)
目を開けると、手術台に乗せられていた気分。
規定値オーバーの映像・音楽・物語をどっぷり注入され、脳がみるみる覚醒していく。
加えて、ドーパミンを爆増させる綾野剛×成田凌の“驚演”
――この映画、強烈に効く。
丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)
深層心理を見通すホムンクルスの目は、しまっておきたい心の底をめくりあげる。本作を鑑賞してからは、自分がホムンクルスの世界ではどのように映るのか考えてしまう。または、人は自分が見たいものを見る。同時に世界は自分が見たいものだけでは埋まらない溝がある。本作は、そんな現実も突きつけてくる。